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玉城デニーさんがなぜ那覇軍港の浦添移設に容認しているのか調べてみた

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政治について少し興味を持ち始めた僕ですが、最近はなぜか玉城デニーさんについて調べることにハマっています。

そして玉城デニーさんについて調べている中でどうしても一番疑問に感じてしまうのは
「普天間→辺野古」の基地移設には反対しているのに「那覇→浦添」の基地移設に容認していることです。

その疑問を自分でも解消するために色々調べてみたので、今回はそのことについて書いていきます。

「普天間→辺野古」と「那覇→浦添」は基本的には似ている

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「那覇→浦添」の移設は「普天間→辺野古」の移設と似ている点があり

・既存の米軍の機能を別の場所に移動
・移動後は現在の基地を返還
・海面の埋め立てをして基地を建設

などがあげられます。

辺野古は正しくは「代替施設」

まずは先に書いておこうと思うのですが、辺野古の基地に関して「新基地」というワードがよく出てきますが、この言い方には少し語弊があります。
新しく基地の数が増えると思っている人も少なからずいると思うので、一応書いておくと、
辺野古にはキャンプ・シュワブという基地が約50年前からあり、その基地を拡張する形で滑走路が建設されます。
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沖縄県HP:FAC6009キャンプ・シュワブ

なので正確に書くと「新基地」ではなく「代替施設」となり、事業名称も『普天間飛行場代替施設建設事業』です。

「新基地」と呼ばれる理由は普天間にない機能を持った施設が新たに建設されるからであり、新しく基地の数が増えるわけではありません。

また、浦添に建設される那覇軍港は何も無い場所に新設されるので、逆にこちらの方が「新基地」という言い方が正しいかもしれません。

玉城デニーさんは「普天間→辺野古」の移設反対の公約を掲げて当選

2018年9月に行われた沖縄県知事選挙では、玉城デニーさんは翁長元知事の遺志を受け継ぎ、辺野古移設反対を公約に掲げて沖縄知事選で当選しました。

翁長知事の遺志を受け止め、普天間基地の閉鎖・返還を一日も早く実現するよう政府に強く要求し、辺野古に新基地を造らせません。将来世代に負の負担を押し付けないためにも、県が行った埋立承認の「撤回」を支持します。

玉城 デニー 沖縄県 都道府県知事マニフェスト(沖縄県)|マニフェストスイッチプロジェクト

玉城デニーさんは「沖縄にある全ての米軍基地の即時閉鎖、撤去を求めているわけではない」という立場をとっていますが、辺野古の基地建設に関しては認めない姿勢をとっています。

玉城デニーさんは「那覇→浦添」の移設に容認

知事になる前は「賛成も反対もしていない」

玉城デニーさんが知事になる前、2018年9月11日に行われた佐喜真淳さんとの「沖縄県知事選立候補予定候補者討論会」で那覇軍港を浦添に移設することに関して玉城デニーさんは

賛成も反対も今の段階で申し上げることはしておりません。協議をしっかり見つめていこうということですから、その時点においてしっかりと私もその協議に加わった場合にはその判断をしていくということも出てくるかとも思います。」

と発言しています。(18:38~)

 

僕が玉城デニーさんについて調べてみようと思ったのは、この動画の玉城さんの発言がきっかけでした。

公約に掲げるほど辺野古の基地は反対しているのに、なぜ那覇軍港の浦添移設に関しては反対しないのか単純に疑問でした。

知事就任後、沖縄県議会で「基地負担の軽減」「跡地の有効利用」を理由に容認する方向性を示す

玉城デニーさんは知事就任後、2018年10月19日の沖縄県議会で那覇軍港の移設を容認する発言をしています。

「那覇港湾施設の件ですが、県としましては、那覇港湾施設の返還が実現されれば、基地負担の軽減、跡地の有効利用による発展に寄与すると考えており、これまでの経緯を踏まえ、浦添移設を認めることになると考えております。」
平成30年 第 7回 沖縄県議会(定例会) 第 2号 10月19日

この時に
・基地負担の軽減
・跡地の有効利用
の2点を理由に「那覇→浦添」の移設に容認する方向性を示しています。

縮小面積と跡地の有効利用による経済効果は「普天間→辺野古」の方が「那覇→浦添」よりも大きい

2018年10月22日の沖縄県議会で自民党の又吉議員と知事公室長・企画部長の問答により「普天間→辺野古」と「那覇→浦添」の2つの基地の縮小面積と経済効果の比較がされていたので『駐留軍用地跡地利用に伴う経済波及効果等に関する検討調査』なども参考にまとめてみました。

基地面積

現在の基地面積
普天間:現在481ヘクタール
那覇:現在55.9ヘクタール

移設後の基地面積
辺野古:160ヘクタール
浦添:49.0ヘクタール

基地面積の比較
普天間→辺野古:321ヘクタールの減少
那覇→浦添:6.9ヘクタールの減少

基地返還による経済効果

返還前の経済効果
普天間:120億円
那覇:30億

返還後の経済効果
普天間:3866億円
那覇:1076億円

跡地利用に伴う誘発雇用人数

返還前
普天間(返還前):1074名
那覇(返還前):228名

返還後
普天間:3万4093名
那覇:1万687名

これらのことを比較したらわかるように
基地面積、跡地の有効利用による経済効果はどちらも「普天間→辺野古」の方が大きいです。

 

知事サイド「基地の返還というのは、数字だけでは決められるものではない」

このことについて沖縄県議会で知事公室長は

「基地の返還というのは、先ほど説明した数字、経済効果とか面積だけでは決められるものではないというふうに考えております。」
平成30年 第 7回 沖縄県議会(定例会) 第 2号 10月22日

と発言しています。

もちろん数字だけで判断するのも違う気もしますが「那覇→浦添」の移設を容認できるのであれば、
世界一危険も言われている普天間飛行場を移設する「普天間→辺野古」の移設を優先した方が良いのではないかと個人的には考えてしまいます。

海を埋め立てる面積は「辺野古」の方が「浦添」より大きい

Twitterを見ていると基地賛成派の人で「埋め立て面積は辺野古よりも浦添の方が大きい」と思っている人もいましたが、浦添市は軍港の位置を見直したりすることで、埋め立て面積を縮小することに成功しています。

埋め立て面積
辺野古:約160ヘクタール
沖縄県HP:普天間飛行場代替施設建設事業(埋立事業)

浦添:115.3ヘクタール(軍港だけの埋め立ては49ヘクタールですが、セットとして周辺に建設されるリゾート地なども含めた数字です)
浦添市HP:西海岸開発に係る浦添市素案をご紹介します

ちなみに那覇空港に増設される第2滑走路の埋め立て面積は辺野古と同じ

浦添とは話がそれますが、現在那覇空港に増設されている第2滑走路の埋め立て面積は辺野古と同じです。

埋め立て面積
那覇空港:約160ヘクタール
HP:那覇空港滑走路増設事業

現在の那覇空港は、旅客機の他に自衛隊の戦闘機が発着している軍民共用空港ですが、第2滑走路が増設されることで自衛隊の戦闘機が発着する数が増え、自衛隊の増強につながるといわれています。

埋め立てによるサンゴ礁やジュゴンへの被害

海の埋め立ての際に辺野古のサンゴ礁やジュゴンに被害が及ぶという意見もありますが、浦添にも那覇にもサンゴは存在しています。

那覇港管理組合:那覇港(浦添ふ頭地区)港湾整備に伴う海域環境保全マニュアル
那覇空港プロジェクト:那覇空港滑走路増設事業サンゴ類移植等環境保全措置報告会

また、那覇空港の滑走路増設に至ってはジュゴンに対しての抗議が日本自然保護協会から出ています

日本自然保護協会:那覇空港滑走路増設事業への埋め立て申請承認に対する抗議声明

ジュゴンは辺野古だけに限らず沖縄周辺の海草を食べている

ちなみにジュゴンに関しては、沖縄周辺の海草をまんべんなく食べていると環境省のHPに調査結果が出ています。

死体等の解剖結果から、ジュゴンの食性について推定した。その結果、沖縄周辺の海草を特段の偏り無く摂餌し、種の選択性は特に認められなかった。
環境省HP:ジュゴンと藻場の広域的調査 平成13〜17年度結果概要について

防衛省の「普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価書」を見ると、サンゴ礁は移植をしたり他の影響のある生物に関しても措置はされていますが、実際には海を埋め立てることには変わりはないので基地を建設することは「自然を破壊していない」とは言い切れません。

なので一般市民の人であれば「自然破壊だ!」と抗議をするのはわからなくもないです。

しかし、浦添の埋め立てを容認した玉城デニーさんが辺野古の自然に関して言及するのは矛盾が生じてしまいます

玉城デニーさんが主張する「那覇→浦添」と「普天間→辺野古」の違い

基地の違いについて、2018年9月11日に行われた佐喜真淳さんとの「沖縄県知事選立候補予定候補者討論会」で玉城デニーさんが答弁していたので書き起こしてみました。

辺野古の新基地建設については普天間にない弾薬搭載エリアであるとか、強襲揚陸艦が接岸できる護岸であるとか、明らかに機能強化であることは間違いありません。

しかも一本の滑走路は二本に増え、オスプレイを将来100機そこに配備するということは元防衛大臣の著書の中でも明らかなんですね。

つまりもう強化されることがはっきりしている普天間の辺野古移設と、移設協議会の枠組みの中でこれから協議が進められていくものとは根本的に基地に対する捉え方が違うということだと思います。
2018沖縄県知事選立候補予定候補者討論会


要約すると

・普天間にはない弾薬搭載エリアが新設される
・強襲揚陸艦が接岸できる護岸ができる
・一本の滑走路が二本に増える
・オスプレイを将来100機そこに配備する

これらの点から
「那覇→浦添」と「普天間→辺野古」は根本的に基地に対する捉え方が違う

という解釈のようです

辺野古の基地の機能については、解釈の仕方によって違ってくるような気もするので、また今後掘り下げて記事で書いてみようと思うのですが、2018年10月22日に行われた沖縄県議会での又吉議員の発言を記載しておこうと思います。

移設が海域の埋め立てを伴う以上、護岸の設置は当たり前だが、又吉氏は
①強襲揚陸艦には災害時の救助機能もある
②弾薬庫を造るのは、一般道を通って基地に弾薬を搬送するのが危険だから
③V字型滑走路は離着陸が天候に左右されにくく、軍用機が住宅上空を通過することもほぼなくなる―と反論。「基地の機能強化」と宣伝されるものが、実際には県民の基地負担軽減に役立つことを強調した。「新基地ではない。代替施設だ」と述べた。

【視点】辺野古移設、空論に近い県主張 | 八重山日報

普天飛行場は「世界で最も危険な基地」とも呼ばれている

知っている人がほとんどだと思いますが、普天飛行場は宜野湾市の中心に位置し、学校や住宅に囲まれた中にあります。

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沖縄県HP:FAC6051普天間飛行場

その町中を戦闘機が離発着するので普天飛行場は「世界で最も危険な基地」とも指摘されています。
現に過去には以下のような事件が起こっています。

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沖縄県HP:5.普天間飛行場の危険性


玉城デニーさんは普天間飛行場について「辺野古に基地を作らず無条件で返還」することを求めていますが

考えは色々あると思うので一概には言えないですが、何を優先にするべきかの判断は大事だと思います。

まとめ

以上「那覇→浦添」と「普天間→辺野古」の比較や、玉城デニーさんの2つの移設の違う点の主張などについてまとめてみました。

辺野古の基地建設はもちろん大事なことなのでメディアが報道するのもわかります。
しかし、那覇軍港の移設の話も沖縄の基地問題の話なので大事な話だとは思うのですが、テレビや新聞ではあまり話題にはなっていません。

玉城デニーさんは39万6632票という沖縄県知事選で過去最高の票数を獲得したわけですが、知事選で投票した人は玉城デニーさんが那覇軍港の浦添移設に容認していることを知っているのでしょうか
(基地だけの理由で玉城デニーさんに投票した人はどれだけいるのかという話にもなってきますが・・・)

もし知っていたら基地反対の人は玉城デニーさんに抗議してもいいぐらいだとは思うのですが、Twitterなどを見てみると辺野古に比べるとほとんど触れられていないような気がします。

今沖縄の基地問題に関心が高まっていると思うので、那覇軍港の浦添移設についても報道してほしいなと思います。